闇金の取立ての嘘と本当

闇金=取立てが厳しい
というイメージを持つ方も多いかと思います。
漫画やドラマでは誇張されがちな取立て行為ですが、実際はどのような方法で行われるのでしょうか。
闇金の取立てについてまとめました。

家にまで取立てに来る?

借金の取り立てで訪問を受ける

お金を題材にした古いドラマ・映画などでは、闇金業者が直接家にまで押しかけ、無理やり家の中に侵入し金品を漁ったり、暴力行為でお金を巻き上げたりと、やりたい放題の描写が多く見受けられます。

しかし、令和となった現代に於いて、このような取立て方法は即逮捕へと繋がりますので、実際に行われることはほぼありません。
ただし、自宅周辺で待ち伏せての声掛けや家族への嫌がらせ行為等については今もなお行われているようですので、引き続き警戒が必要です。
万が一、このような被害に遭ってしまった場合にはすぐに警察に通報しましょう。

顧客への貸出しが慎重に

前述した通り、少しでも厳しい取立てを行うと、警察に通報されたり弁護士が介入したりと、闇金業者にとって不都合な事態を招きます。
一方で、法律で守られていることをよいことに借りるだけ借りて債務整理若しくは返さないといった詐欺行為を企てる利用者も一定数存在し、業者側は以前に比べて慎重にならざるを得ないという事情があります。
そのため、闇金業者は初回利用時に多額の貸付はせず、まずは5万円程度を上限にし、しっかりと返済する顧客のみをターゲットにするケースが多いです。

個人情報を脅しの道具に
個人情報を悪用するイメージ

基本的に、闇金業者は顧客と顔を合わせません。
何故ならば、警察のおとり捜査であったり、被害者が復讐のために待ち伏せていたりと、なにかと危険が多いためです。

そのため、闇金業者は本人確認と称しメールやLineなどで運転免許証を手に持った状態での自撮り写真を要求するのみで、過度に書類を請求したりはしません。
つまり裏を返せば簡単にお金が借りられる訳ですが、これには大きな罠が潜んでいます。
闇金業者は、金銭と引き換えに手に入れた写真や個人情報を「もしも返せなかった場合はネットに晒す」といったように“脅しの道具”として使うのです。

実際に、闇金業者は回収不可と判断すると手に入れた写真を掲示板やSNSに「詐欺師」「クズ」などのタグを付けた上で投稿が多く存在します。
投稿された画像は何年にも亘ってインターネット上に残り、消すことは困難です。
女性利用者の中には裸の写真を担保として取られてしまい、各所で晒されてしまったという事例もあります。

住民票は移さない方がいい?

住民票異動届

住民票は、原則として自身や同世帯の人しか取得することができませんが、例外として「債権者」も取得することが可能です。
お金を借りた場合は借用書(金銭消費貸借契約書)を作るのが一般的ですが、同書類は金銭を賃借した事実を確認するだけでなく、債権者であることの証明にもなります。

つまり、債権者は同書類を利用して住民票を請求し、現在の住所を把握することが出来るのです。
すでに引っ越されてしまっても、旧住所を管轄する市区町村役場で「除票」を請求すれば転居先が分かってしまいますので、住民票を移さない方が良いというのは“本当”です。
ただし、前述した通り、近年では過度な取立てを行わない上に借用書にサインや印鑑を求めるというケースも少なくなっています。
借用書が無ければ住民票の請求もできませんので、住民票を移してしまっても問題ありません。

家族・知人にも請求される?

家族に請求されるケースもある

貸金業法は、保証人以外への取立てを禁止しています。
もちろん闇金業者も摘発を避けるために原則として家族や知人に請求はしませんが、親・配偶者等は、あっさりと支払ってくれるケースが多く、状況次第では本人以外に請求することがあります。
したがって、債務不履行時の担保として利用時に実家の住所や配偶者の連絡先までを求める業者もおり、同情報を求められても絶対に応じないようにしてください。

闇金業者は、家族・友人に請求したり、職場に取立ての電話をしたりと法律を無視した取立てを平気で行います。
摘発を恐れてか一昔前に比べると暴力・家に押しかけるといった行為は減りましたが、業者によっては今も行われているようです。