消費者金融と銀行の関係

銀行と消費者金融は、共にお金を貸すことを業としています。
両者の「違い」については繰り返しお伝えしてきましたが、「関係性」については触れておりませんでした。
当ページでは両者がどのような関係を持っているのかについて言及していきたいと思います。

銀行と消費者金融はライバル?

銀行は、人や会社から預かったお金を「第三者に貸す」「有価証券の売買」などの形で運用し、利益を得ています。
“お金を貸すことで利益を得ている”という点では銀行も消費者金融も共通しておりますが、消費者金融は貸金業だけを営んでいるのに対して、銀行は資産運用等でも利益を得ている点で大きく異なります。
したがって、業務内容が異なるため完全なるライバル関係であるとは言い難く、あくまでも貸金分野に関してのみ競合する形です。
ただし、お金を借りるという一点のみにフォーカスを当てた場合、銀行よりも消費者金融の方が専門性は高いと言えます。

銀行と提携する消費者金融

以下の表は、貸金業者数の推移を記載したものです。

貸金業者数
1986年 47,504社
2008年4月末 8,852社
2014年4月末 2,103社
2019年8月末 1,684社

参考金融庁「貸金業関係資料」
https://www.fsa.go.jp/status/kasikin/index_2.html

グレーゾーン金利の廃止や貸金業法の改正等が大きく影響してか、ピーク時に比べて現在はなんと3%以下にまで業者数が減少していることが分かります。
一方で、貸し出し残高については業者数ほどの減少が見られません。

これは、小さな業者が合併又は吸収等を経て現在に至っているためで、中には銀行と資本提携を結んでいる業者も存在します。
例えば、消費者金融の大手である「アコム」は、現在MUFJグループ(三菱UFJ銀行など)の傘下に入っており、資本面や業務の一部(審査や保証業務など)を請け負うようになりました。
また、かつて「レイク」という商品名で消費者金融事情事業を営んでいたGEコンシューマー・ファイナンス株式会社は、収益性の悪化に伴い新生銀行に事業を売却し、現在は新生フィナンシャル株式会社として活動しています。

銀行が消費者金融と提携する理由

銀行も消費者金融も、お金を貸し出す際は必ず「審査」を行っています。
審査項目は各社で異なるものの、調査する事項・提出書類はほぼ同一です。

しかし、審査の際にチェックする「信用情報」については、銀行はKCS、消費者金融ではJICC又はCICといったように差異が見られます。
銀行は、そのほとんどが「保証会社の審査に通ること」を融資可の条件として挙げておりますが、これは銀行と消費者金融の2つの審査を経ることが出来るためです。
つまり「まずは自社で審査を行い、問題が無ければ保証会社に審査を依頼する」という流れを採ることで、より審査を厳格にしていると考えます。

銀行提携がある際の注意点

消費者金融と銀行…。一見、繋がっていないように見えますが、前述した通り銀行は消費者金融に保証業務を委託している場合があります。
ここで問題となるのが、同じ保証会社又は消費者金融に当たってしまうケースです。
例えば、アコム株式会社は貸金業を営んでおりますが、同時に三菱UFJ銀行の保証業務も行っています。

つまり、三菱UFJ銀行で既にカードローンを申し込んでいるときにアコムで申し込みを行うと、情報が共有され審査に落ちてしまう可能性があるのです。
銀行と消費者金融を同時に利用しようとお考えの場合、保証会社にも注目することをお勧めいたします。

消費者金融の数、貸出残高は減少傾向にあります。
現在は銀行と提携を結ぶ(又は吸収された)消費者金融が増えたためか、一時期に比べると減少が緩やかとなりました。
サービス面は銀行も消費者金融も大きな違いがありませんが、同時に申し込む際には注意が必要です。