カードローン~「銀行」と「銀行系」の違い

銀行カードローン」という言葉が広く使われておりますが、銀行が直接提供するサービスを銀行カードローンと呼ぶのは実は大きな間違いです。
当ページでは銀行カードローンと銀行カードローンは全くの別物であることやその違いについて解説したいと思います。

銀行カードローンの定義

「銀行カードローン」は名称の通り銀行が直接運営するサービスの事を指します。
銀行が直接提供するカードローン(メガバンクや○○銀行等のサービス)を「銀行系」と呼ぶケースが多いですが、これは間違った解釈です。

例えば、大手企業のことを「大手系」とは言いません。
これは、“系”という言葉が入ることで子会社や系列会社を想像させてしまい、利用者に誤認を与えてしまう恐れがあるためです。
つまり、銀行が直接運営しているのにも拘わらず「銀行系」という表現をするのは明らかな間違いで、正しくは「銀行」カードローンとなります。

銀行カードローンとは?

それでは、銀行カードローンは一体どのようなサービスを指すのでしょうか。
金融業界では“銀行資本のノンバンク”のことを銀行カードローンと位置付けています。

当名称が用いられるようになった背景には、貸金業法の改正が大きく関係しています。
2000年代に相次ぐ規制・取り締まり強化によって消費者金融の売上は大きく低迷し、逆に銀行は大きく売上を伸ばすことになりました。(詳しくはこちらの記事をご参照ください。)

そのため、消費者金融の多くが銀行又はその他の大手消費者金融に吸収され、一部で銀行資本のノンバンクが誕生することになったのです。

消費者金融名 親会社となる銀行
アコム 三菱UFJグループ(MUFJグループ)
プロミス 三井住友グループ
(SMBCコンシューマーファイナンス)
SMBCモビット
レイク 新生銀行(新生ファイナンス)

具体的な例でいいますと上記4つの消費者金融は銀行資本が入っておりますので、銀行系と定義しても誤りではありません。(なお、大手消費者金融の中ではアイフルのみ銀行系の資本が入っておりません)

両者の違いまとめ

カードローンは以下3パターンに分類されます。

銀行カードローン

銀行が銀行法に則って直接運営するカードローン

銀行カードローン

銀行資本が入った大手消費者金融が提供するカードローン

その他のカードローン

銀行資本が入っていない消費者金融が提供するカードローン

銀行カードローンとその他のカードローンはともに同じ法律(貸金業法)が適用されますので、サービスに大きな違いはありません。
したがって、大手で銀行資本の入っていないカードローン(アイフルなど)と、銀行カードローン(アコム・プロミスなど)を比較した場合、カテゴリーの違いによる差はほぼないと言って良いでしょう。

ただし、銀行資本の入った大手消費者金融は資金が潤沢であるため、小規模の業者(街金融など)と比べて、利用可能なATM数・無人契約機の有無・金利等のサービス面では違いが見られます。

正しく解釈しましょう

アコム・プロミス・SMBCモビット・レイクを「銀行カードローン」と呼ぶのは正しい解釈ですが、銀行と誤認する恐れがあります。
銀行と消費者金融ではサービス内容が大きく変わりますが、ノンバンク同士ではさほど大きな差はありません。(無利息期間や金利等には差があります。)
カテゴリーの区分が複雑になってしまいますので「銀行」と「消費者金融」の2つのみで分類した方が分かりやすいでしょう。
銀行カードローンという言葉自体は誤りではありませんが、表現や使い方にはくれぐれもご注意ください。

銀行が直接提供しているかでカードローンの名称は異なります。相手に大きな誤解を与える恐れがあるので、銀行カードローンという表現を使うことはおすすめできません。銀行カードローンと銀行カードローン(ノンバンク)は適用される法律が異なり、サービス内容やルールに大きな違いがあります。 それぞれの違いを詳しく知りたい方は、コチラのページも併せてご覧ください。(⇒消費者金融と銀行の違い