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小松流 ビジネス力を上昇させろ!
著者プロフィール
小松俊明 (こまつ・としあき)
小松俊明 (こまつ・としあき)
リクルーターズ(株)代表取締役
1967年東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。総合商社で海外営業の後、キャリア情報誌の編集者、外資系ヘッドハンターを経て、採用戦略コンサルティング会社、リクルーターズ(株)を設立。近著『デキる上司は休暇が長い』(あさ出版・刊)など著書多数

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  「小松流 働き方の極意」は、身の周りにいる「デキる人、稼ぐ人、バランスのいい人」が日々考えていることや習慣をベースにした “意識改革のためのヒント集”です。これらを忠実に実践すれば、あなたも“デキるビジネスマン”と呼ばれるかも……。『月刊総務』に連載中の本編も、ぜひあわせてご覧ください!

06. 転職適齢期のあなたへ

2008-08-06 09:00

■ 最初の転職適齢期は「35歳まで」?
結婚に「適齢期」なんていらないけれど、転職には「適齢期」があります。なぜなら、結婚には年齢の差を超えたカップルがまれに誕生しますが、転職の場合、採用企業が年齢制限をかたくなに守ろうとする傾向が強いからです。なかなか特例を作ろうとしないため、ちまたでは35歳転職限界説がささやかれるほどです。(これは必ずしも正しくありませんが)

転職の適齢期を最初に意識する必要がある年齢は、確かに35歳かもしれません。最近でこそ減ってきましたが、以前まで新聞や求人情報誌に掲載される求人広告には、大きく「応募は35歳まで」と書いてありました。35歳までという書き方自体も、実はとてもあいまいです。応募者の立場になれば、36歳や37歳でもギリギリOKではないかと思う人もいれば、生真面目な人ならば、1年の違いでも、応募はアウトだとあきらめてしまうかもしれません。
また、実際のところ採用企業がターゲットにしているのは28歳前後であるということもよくあるものです。つまり、35歳だろうが37歳だろうが、実はどちらも最初からアウトなのです。組織のバランスから見て、今回採用したい対象は28歳くらいの人物であるというのが、その求人広告には記載されていない事実だったりするのです。

このように、35歳までの転職が、一つの大きな流れではありますが、転職の現場にいる感覚で言えば、できればはじめての転職は30歳までに一度は真剣にアクションをとってみるのがいいかと思います。最終的に転職をするかしないかはその上で判断してもよいかもしれません。転職活動を始めたからといって、転職をしなければいけないというものでもありませんから。

いうまでもなく、転職活動は周りに公言してやるものではありませんので注意してください。どうしても相談したい相手がほしいときは、転職エージェントに声をかけるのがよいでしょう。

■ 35歳以降の「転職適齢期」はいつか
では35歳の次に転職を意識するのはどのタイミングでしょうか。39歳までに転職したいという人が多いようです。つまり、転職希望者の意識としては、40歳というのが一つ大きな壁になっているということなのでしょう。ただし、これは転職初心者の話であり、すでに20代から30代にかけて転職を何度か経験しているような人にとっては必ずしも39歳という年齢を意識していないようです。

一方、転職適齢期を考える場合、どうしても採用企業の理屈を知る必要があります。30代後半というのは、ビジネスマンにとって一つの転機を迎えています。いわゆる管理職として、実績を試されているからです。つまり、この頃の転職は管理職の求人に応募するケースが増えてくるのです。

管理職の転職は、転職の中でも、高度な部類に入ってきます。リーダーとして新しい会社に入社するわけですから、過去の実績が必要ですし、環境が変わった矢先から早い段階で活躍することを期待されています。それどころか、失敗した前任の管理職の後任で入社するような場合が多く、職場の雰囲気が悪かったり、部下の質が悪いというケースも多くあります。採用企業も、前任者に失敗の原因をなすりつけていて、会社として失敗の原因を分析せず、反省もしていないというケースもたくさんあります。

このように35歳以降は、自分の実力に自信がある人にとっては、常に転職適齢期であるともいえます。チャレンジはたくさん具体的な求人の形をして存在しているのです。35歳までの転職は、新卒時の選択ミスを修正するような意味合いもありますが、35歳以降の転職は、完全に道場やぶりのような意味合いが出てきますから、道場破りが勝たずして負けてばかりでは、だんだんと評判を落としていきます。年とともに転職回数がかさんでいっている人は、転職で不幸になるケースがあるため、転職をするというサイクルを一度止めてみるのもいいかもしれません。

■ 転職回数と結婚回数
転職を結婚になぞらえることは、どちらもマッチングが難しいことや、一緒に生活を始めた後に、多くの発見とそれに伴う忍耐が必要な点でも、共通性があります。経歴やルックスの見栄えのよさに魅力を感じても、最終的には相性が大切であることも同じです。
結婚の場合、年齢に関しては一方的に男性優位の現実があるようですが、エリザベス・テーラーのようなケースも、世界の例を探せばないわけではありません。8度の結婚と7回の離婚という点でもすごいですが、転職社会では、エリザベス・テーラーをしのぐ、10回以上の転職を繰り返しているという人もたまにいらっしゃいます。

どちらにしても、転職も結婚も、それが本人の人生です。回数が多いことは苦労が多そうに見えますが、それを乗り越えて生きていくことが大切なのでしょう。一般的にはおススメできませんが、転職も結婚もベテランだという人からも、学ぶことは大いにあるのではないでしょうか。