トップページ > 小松流 働き方の極意 <番外編>

小松流 ビジネス力を上昇させろ!
著者プロフィール
小松俊明 (こまつ・としあき)
小松俊明 (こまつ・としあき)
大手外資系ヘッドハンター
1967年東京生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、住友商事で米国向け貿易業務に従事。現在は大手外資系ヘッドハンティング会社の幹部として活躍中。『デキる上司は定時に帰る』(あさ出版刊)など著書多数。

極意の一覧
  「小松流 働き方の極意」は、身の周りにいる「デキる人、稼ぐ人、バランスのいい人」が日々考えていることや習慣をベースにした “意識改革のためのヒント集”です。これらを忠実に実践すれば、あなたも“デキるビジネスマン”と呼ばれるかも……。『月刊総務』に連載中の本編も、ぜひあわせてご覧ください!

08. 社員が惨めな気分になるとき

2008-08-27 09:00

■ 悲惨な仕事の3つの特徴」とは…
海外で行われたある講演で、「悲惨な仕事の3つの特徴」について取り上げていた。
第一の特徴は「自分の仕事に関心を持ってもらえない状態」である。私たちの誰もが、人の役に立っていることを実感できてはじめてやりがいを実感できるもの。自分がやっている仕事に関心を示してくれる人が少ない状態では、モチベーションは上がるはずもないとの指摘である。
第二の特徴は、「自分が組織にとって重要ではない状態」である。つまり、自分の仕事が誰かの満足度に貢献しているかどうか、社員は誰もがそれを確認したいと思っていることが多い。よって、存在が重要でないとみなされることは、社員にとって本当に惨めなものである。
第三の特徴は、「自分が組織に評価されているかどうかがわからない状態」である。上司の気まぐれで評価が二転三転する状態ほど悲惨なものはない。また何を改善すればいいのか、どうしたら改善できるのか、自分の成長を促してくれる状態に会社がないときは、やりがいを感じることはできないだろう。
以上の三つの特徴が示しているものは、社員を有効に活用できない会社の姿であり、そのような会社は社員の定着率も悪いに違いない。今いる社員の中にも、会社生活を惨めな気持ちで過ごしている人がいるに違いない。
ではどうすれば社員がイキイキと働ける職場が作れるのだろうか。職場にいる先輩社員や、まして上司の立場にいる人に心がけて欲しいことが三つある。

■ 相手に関心を持っていることを伝えよう
デキるビジネスマンの周りには、仕事に燃えているタイプの人が集まってくる。それは、デキるビジネスマンの多くはハードワークであり、周りにいる人を巻き込んで、大きな成果を出すものだ。つまり、仕事を楽しみ、同僚とのコミュニケーションにも熱心である。その結果、一緒に働く相手は、自分に関心をもってもらっていると感じるようになり、さらにやる気を高めるのだ。

■ 相手が貢献できる場所を提供しよう
適材適所という言葉がある。誰にも希望はあるし、自分が持っている能力を発揮しやすい環境と、その逆もある。効果的に仕事をするためには、相手の人が何に関心を持っているか、何において能力が高いのか、そのあたりを見極めることが必要である。

■ 相手にフィードバックしよう
フィードバックとは、相手に自分の意見や感想を伝えることである。時に厳しいフィードバックになることがあるとしても、相手の成長を促すフィードバックであれば、本人も必ずしも惨めな気持ちになるわけではないだろう。逆に、フィードバックのお陰で成長できるケースもたくさんあるものであり、フィードバックの早い組織には競争力がある。
最後に、現在惨めな気持ちになっているかもしれない人たちのために、少し励ましをしたい。

会社の上司から一方的に嫌われたり、不当な評価を受けている人もいるかもしれない。そのような人は、いつまでも惨めな気持ちでいないよう、気をつけよう。上で紹介した具体的な3つのアクションは、先輩社員や上司の立場にいる人にこそ、特に実践して欲しいものだが、もちろん若手の社員にも日ごろから心がけて欲しい。惨めな気持ちから早く回復できるはずだ。

また自分が相手の人を惨めな気持ちに追いやっていることがあるかもしれないことを、忘れないことも大切である。自分の言動を定期的に見直して、周囲の人への配慮を徹底するようにしよう。