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人事制度は何のためにあるのでしょうか?
みなさんこんにちは。
今回はいよいよES型人事制度構築のポイントの最終回です。
そもそも、人事制度は何のためにあるのでしょうか?
「社員をマネジメントするため」
「皆が納得する給与を支払うため」
「効率よく、会社をまわしていくため」
などさまざまな答えが返ってくるでしょう。
しかし、私は「社員に仕事とは何かを意識させ、訓練し、自律性のある社員にするため」にあると考えています。
7つのしくみの人事制度の中にESの要素が活かされ作用するようになると、社員は「自分自身とは何なのか」がだんだんと分かってきます。
多くの企業で今、経営理念やクレドが見直されていますが、これは企業としての価値観を社内外に向けて発信するものです。
特に社内に対しては、企業の価値観を社員に伝えることで、ベクトルをあわせ、仕事の意義を伝え、最終的に社員のモチベーションを上げていくことが目的となっています。
しかし、社員一人ひとりに目を向けたとき、個人の価値観を持っていない社員が急増しているのです。
これまでにもシュガー社員という言葉で説明したことがありますが、「親、教師、世間」など外部の基準でしか判断できない社員のことです。
このような社員に「仕事を通して自分とは何なのか?」という気付きを与えるものが人事制度なのです。
そして、自分自身の色がわかれば他の社員の色もわかり、お互いに認め合うことができるようになります。
このような自己の発見がなければ権限委譲することは難しいでしょう。
私の顧問先のある社員さんが「仕事は私の自己表現の場」と表現されていましたが、私も「仕事はアート=自ら描いていくもの」と考えています。
何年経っても仕事が面白くないというのは、その仕事に一所懸命に取り組んでいない証拠です。
作用反作用の法則のように、一所懸命に取り組んだ仕事から得られる喜びと、手を抜いた仕事から得られる喜びは全く別のものです。
仕事は自ら描くアートだと社員が意識し、それが広がっていくとき必ず会社は変わって行くのです。
大きな会社が小さな会社を、早い会社が遅い会社を喰う時代は続いています。
しかし、これからは志の大きい会社が小さい会社を喰うという要素が新しく加わってきています。
企業の文化を押し出し、社会貢献やCSR(企業の社会的貢献)に力を入れている企業でないと相手にされない時代になってきているのです。

