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ピンチを乗り切り成長し続ける「クレド経営」
テレホンショッピングでおなじみのジャパネットたかたが2007年からクレド経営を開始しました。ジャパネットたかたが個人情報漏洩事件を起こしたのは2004年のことです。これによって、当時700億を超える売り上げは、130億円の損害を出し、600億円まで落ち込みました。
しかし、現在、ジャパネットたかたは1200億円を超える売り上げに成長し続けています。その秘密は、クレドに集約されています。
「敗軍の将、よく学ぶ」のことわざの通り、「この事件ではどうして社員が会社に付いてきてくれたのか? 取引先も協力してくれたのかを考えてみました。そのときの一つの答えが『お客さまのため』という思いがそこにはあったからだ」と高田社長は話しています。そして、そのときの事例を風化させないためにクレドという形で明文化したのです。「私達の存在理由とは何か」「何をすべきか」という思いをみんなで共有するという思いから、クレド作りは始まりました。
ジャパネットたかたのクレドの内容は以下の通りです。
【経営理念】
「モノ」の向こうにある生活や変化を伝えたい。
より多くの人々の『快適ライフのパートナー』を目指して。
【ミッション】
1.商品の先にある「生活」や「感動」を届けること
2.身近で便利で安心・快適な買い物手段であること
3.商品の最大限の価値を伝えること
4.楽しさ、面白さ、元気を与えること
つまり、テレビ・ラジオ等のメディアで販売するだけでなく商品、販売、アフターフォローまですべてのプロセスが思いを伝えるためだということです。そしてそのために社員だけではなく、取引先にも配布し、持って歩いていただくようにしているのです。
さらに、部署ごとでカードを活用しています。たとえば、一人ひとりがこのクレドの条文について各自が考えたことを発表しあったり、毎月一つを皆でグループの重点目標にし、取り組んだりという活動を続けているのです。
さて、みなさんはどう思われますか? みなさんこれだけで売り上げが上がれば世話ないよと思われますか?
ところが、私がお会いした元気な会社の社長さんはすべてこの当たり前のことを戦略的に徹底的にやっているのです。たとえば、その一つが朝礼です。
やる気を引き出す朝礼でご存じの方もいらっしゃると思いますが、先日、(有)てっぺんの大嶋社長にお会いしました。この方は、社員へ考える力、感謝の心、表現力、仕事力を見つけるための朝礼を戦略的に行っています。
よい習慣を身につけるには、この当たり前のことをやり続けることが大切なのです。人間はいわれたことしかキャッチしないという認知メカニズムのしくみを良く改善することなのです。このような元気な会社の取り組みを皆さんの会社も参考にしてほしいと思います。
またほかの例をご紹介すると、私のお客さんに、採用活動、特に新卒入社に悩んでいる会社がありました。そこで私が提案したのはそこの社長さんへみなさんが誇りに思っていることを引き出すためのワークショップをやってみようということです。
そして出てきたのが、この会社ではとある月9のドラマである有名な俳優が使った時計を日本で販売することができる唯一の代理店だということです。これはすごいことですよね。しかし、当時はそのことがホームページのどこにも掲載されていなかったのです。
そこで、この会社の採用ページに、「月9ドラマであの俳優さんが使っていた時計を販売できる日本唯一の代理店の仕事をやりませんか?」「あなたも俳優の○○みたいにカッコよくなろう」というフレーズを載せてみたのです。結果はいつもの年のなんと5倍もの新卒の応募があったのです。
いかがですか? クレドとは、あなたの会社の良さ、商品の素晴らしさを意識し、社員一人ひとりのESにアンテナを立て、この認知メカニズムを作動するためのしくみ作りにほかならないのです。

