労務管理 | 雇用 | 購買 | 経費削減 | ファイリング | ファシリティマネジメント | 通信費 | 車両管理 | 助成金 | ビジネスマナー | 中小企業の経営相談 | コンプライアンス | |
情報セキュリティ | 防災・地震対策 | 企業保険(生保) | 企業保険(損保) | ITガバナンス | M&A | メンタルヘルス | 社葬 | |
労働CSRを考える(6) 心の病が増えているようですが……。
昨年のこの時期に、新人五月病が話題にならないとのコラムを書いた。その心は、もはや、心の病は五月の新人に特有のものではないということである。先般、某研究所の発表でも、心の病について多くの企業が悩んでいるとの報告があった。詳しいデータはほかに譲るが、最近のこの種の報告ではどの報告書を見ても増加傾向にあるようである。
また、先の報告書によると、年代別では30代がもっとも多く、次いで40代となっているようだ。私的な見解では、思春期に対人接触をしなくなった要因の一つとしてコンピュータゲーム機があると思う。世の中に発表されたのが1982年。ちょうど26年前で、当時10歳前後だった世代が今最も心の病で悩んでいる世代ということになる。友人と語り合い、喧嘩もし合いという時期に無機的なコンピュータを相手にしていた世代である。
心の病と、思春期の過ごし方とが因果関係で証明されているわけでもないが、個人的にはかなり、関係があるのではないかと思っている。
リセットをすれば、初めからやり直せるゲームと実際の世の中、特に人間関係は大きく異なる。思春期にどうにもならないこのような経験をするから、そのことに対する耐性が出来上がるのである。つまり、養われるべき対人スキルが未熟なままに大人になってしまったわけである。しかし、後戻りはできないわけで、何とか対策を講じなければならない。
私は、コンサルの機会のたびに、「アナログに戻りなさい」ということを口にしている。ここでいうアナログとは、たとえば、営業数字は目に見えるところに表やグラフで表示する。誰がどこに出かけているかは、行く先ボードに明記する。というようなことを指す。
グループウェアなどのPC上での管理は、管理する立場からはし易いかもしれないが、管理される側は容易に見えない(見ようとすれば見えるかもしれないが)。その結果、他者に対する関心を薄くしているのではないか?
対人関係が希薄な思春期を過ごした人材にとっては、わずらわしさがないという点で、有難い管理技術かもしれないが、ますます対人スキルを鈍らせているように思えてならない。心の病に対する職場での予防策の根本は、同じ職場で働く者同士が、より高い関心を持ち合うことに尽きるのではないだろうか。
会社は、そのような場と機会創出を心掛けるべきであると思うのだが、読者のみなさんはいかがだろうか?

