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株式会社コスト総合研究所 代表取締役社長
村井哲之 先生

プロフィール

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≪郵便料金≫≪宅配料金≫削減  〜実務編〜

クリスマスプレゼント代りに今年最後のブログです。
月末の30日は流石にどこの企業もお休みでしょうから、5日早くお届けします。隔週で始めて13号を数えました。では、先週に引き続き、今回は≪宅配料金≫に新たに≪郵便料金≫を加えて上での削減の実際です。

≪郵便料金≫≪宅配料金≫削減の実際*******************

ここからは、実際に上記2つの料金を如何にして最適化していけばいいかの実務編です。
以下の順番で進めていくことが大事です。


≪ステップ1≫ 
業界の最新動向やその中でいかなるサービスが提供されているのか、他社はそれを如何に利用してコストを削減しているか等の知識を身に着ける。

≪ステップ2≫ 
自分たちが郵便や宅配便にどれだけのコストを掛けているかを把握する。
毎月どこに、何を、いかなる手段とコストで送っているか?その目的は何か?を年間ベースで徹底的にあぶり出す。

≪ステップ3≫ 
≪ステップ2≫で把握した自らの使い方と使用量の実態に基づき、年間の使用量の多寡で電子入札、相見積もり、個別シミュレーションの手法を駆使して最適な郵送・運送単価を獲得する。

≪ステップ4≫ 
郵送物1件当たり、宅配便1件当たりのコストを毎月チェックし、半年に1回は内容を含めた見直し(本当に必要なのか?)を行い、1年後には必ず年間実績を元に、再度≪ステップ3≫の作業を行う。


≪スッテプ1≫は前回詳しく見てきましたので、≪ステップ2≫から解説を始めます。言うまでもなく一番大事な作業です。大変ですが取り組む価値が十二分にあります。

要するに実態の把握です。
なぜ必要かと言うと、≪郵便≫も≪宅配便≫もそのコストを決めるのは【容量(重さ含む)】【個数】【スピード】、それに加えるなら【確実度・安心度】のマトリックスだからです。6年前に大阪の販促グッズ専門通販会社の宅配便のコストを年間で1,400万円以上削減しました。月間で見ると半額になりました。

それまでは毎月5,000個以上の宅配便や郵便代に250万円以上のコストが掛かっていました。調べて行くうちにバブルが弾けて以降、一度も宅配便の業者と価格交渉を行っていなかったこと(そんなことはできないと思っていたこと)がわかりました。それから、商品を発送する際のダンボールの大きさがバラバラでそれが宅配業者の負担(一度に荷物を綺麗に全部トラックに詰めないことがあり、再度来てもらうことが多かった)になっていました。

さらには、注文を受けた販促グッズ以外の商品カタログも、取引先が明日の到着までは望んではいないにも関わらず定形外郵便より宅配便が安い地域が多かったのでそれで送っていました。(1冊の場合は定形外郵便の方が安い地域が多々あったにも関わらず。)

つまり、メール便の存在を知らなかったのです!要は、各社員がそれぞれの判断で送りたい時に郵便や宅配便を自由に使っていました。そんな中、まず商品カタログについては本当の急ぎ以外はメール便に切り替えました。その上で、パソコンに入っている過去の取引データを元に年間でどこの県に何件の荷物を送っているかを洗い出し、その上で、大手運送会社3社に相見積もりを取りました。

そして、3社を2社に絞込み、今後1年間の発送個数の予測と、1年間ではなく2年間は業者を変えないとの条件を出し、競合会社の方が宅配料金が安い県についてはそれ以下にするようにお願いし、さらにはダンボールの大きさを2種類に統一する条件を加えた結果、最終的に既取引先の運送会社が今までの半分の料金で請け負いました。データの洗い出しは社員を一定期間投入しての大変な作業でしたが、その作業に見合うコスト削減が実現できたことと、その作業の中で郵送、宅配に関する多くの無駄が発見できたこと、さらには、作業に関わった社員が≪郵便≫≪宅配便≫業界の知識を身につけコスト削減の意識に目覚めたという大きな副産物がありました。

この様に、一番大事なことは郵送や宅配物ひとつひとつごとに、その料金の仕組みを理解した上で、本当にこの荷物は明日航空便で到着させなければならないものなのか?そうであるなら今回はスピードをお金で買うために多大なコストを掛けたが、次回からは1日の余裕を持って発送の準備をすることによって最適コストで送り届けようと思うことや、これって本当に送り届けるしか手段がないのかな?インターネットもあるし、
スキャナーもある。送るより早く届くのに?とか、同じ支社にそれぞれ別のダンボールで同日に荷物を送りだす様な馬鹿なことを無くすための仕組みを考えるとか・・。

そこに必要なのは「郵便や宅配便はなくてはならないのか?」「もしなかったら・・」との徹底した原点に返っての“リ・シンク(考え直す)”の姿勢に基づく実態の徹底した把握です。そして、これこそがこれからのコスト削減の決め手になってくるのです。

(Mr.削減)