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【省エネ(コスト削減)=CO2削減 知らない病】
『 ちょっと待った、ちょっと変だよ、そのコスト削減 』 〜コストが下がらない20の病(やまい)とシンドローム(症候群)〜の第二回目は【省エネ(コスト削減)=CO2削減 知らない病】です。意外と多くの方が罹っています。
最近では環境意識の高まりで治る方も出てきてはいますが、まだまだ少ない状況です。それなりの規模の企業の役員クラスの方々は、頭では『省エネ(コスト削減)=CO2削減』を充分理解されていますが、現場に伝える価値と手法につてはわかっていません。この様な患者が経営層を中心に沢山見受けられます。一方、それを伝えられたら現場の方は大きく変わります。今まで知らなかったが故にその変化率には大変大きなものがあります。『1kwhの省電力=CO2の0.4Kg削減』がわかったとたん、猛烈な勢いで無駄な電気の削減に取り組みだします。
社会への貢献は人間の基本的な欲求のひとつです。ましてや節水も、節ガスも同じ様にCO2の削減につながるとわかった日には、職場での行動、発言自体が変わってきます。「チラシに省電力を通じたCO2削減で、環境改善に取り組んでいるパチンコ店と大きく入れましょう!」とか、「うちが削減した年間での電気使用量を、インターネットで調べて重油の量(削減しなかった場合に発電所が使う量)に換算したらドラム缶100本分に相当しました!」と言う声がどんどん現場から挙がってきます。
また、環境問題に目覚めた店長クラスが自ら勉強をして『京都議定書』の背景から、省エネ(コスト削減)=CO2削減=地球環境の改善までを朝会や会議の席で皆を前に熱く語り始めます。最近では、この病からの回復を促進するために、東京電力が『ECOサポートプラン』【*】なるなかなかの良薬を準備してくれたことは時代を物語る大きな流れと言えます。時代の流れを知り、それに乗ることが事業を伸ばす上で大事なことは言うまでもありません。
【*】『ECOサポートプラン』とは*********************************************
家庭やオフィスで行う省エネルギーの取り組みを支援すると同時に、二酸化炭素(CO2)吸収を目的とした森林保全活動を行うものです。CO2削減効果の大きい自然冷媒給湯器「エコキュート」を購入した家庭や、事業によって新たに省エネに取り組むオフィスビルなどの顧客の中で「東京電力と協力してCO2削減に取り組む」という賛同書に同意した顧客に対して、機器導入などによるCO2削減量相当分を「ECOサポートマネー」(報奨金) として贈ります。地球温暖化防止に積極的に取り組む“ECOファミリー”や“ECOオフィス”を支援するのが狙いです。ECOサポートマネーはエコキュートを購入した家庭に対しては、1台当たり5,000円。ESCO事業に取り組む中小企業に対してはCO2削減量1t当たり600円とします。さらに、東京電力が「ECOサポートマネー」と同額を拠出し、自治体などと協力して公有林の整備など国内の森林保全活動に活用します。これにより、森林によるCO2吸収量の増加を狙っています。
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この病の処方箋は、何と言っても一番は今回のシンポジウムへの参加ですが、それが無理な方々のために、電気代のコスト削減に取り組んだ結果、全社がCO2削減に目覚めてしまったある大手パチンコ店グループの話の中に入れ込んでおきます。
ここは、40店舗近くのお店が、昨年末から電気の無駄な使用の撲滅に取り組んでいました。全従業員に時間を割いてもらい電気代の仕組みや、削減の手法を教えることは不可能だったために、順次店舗からマネージャークラスや現場に対する影響力を持ったメンバーのみに体験型研修会に参加して貰い、コスト削減のあらゆるノウハウやナレッジを学んで、職場に帰ってそれを現場の隅々にまで浸透させる手法をとっていました。1回目の研修が終わって一ヵ月後、それまでの間どれくらい現場で電気代の無駄が取れたかを検証する研修がありました。
まさに、試験のようなものです。そこに参加した8店舗は全店見事に対前年比で10%以上の無駄な電気を見事に削減していました。2店舗は何と20%を越える削減でした。8店舗合計の1ヶ月間の削減電気使用量は88,243 kwh、金額換算で約110万円でした。パチンコ台の稼働率は落ちていないにも拘らず。そのことに参加者は感動していましたが、それ以上に彼らを感動させ、さらにやる気にさせたのは各店舗の省電力を、そのことで削減されたCO2の量に換算して、さらにその分のCO2を吸収しようと思ったら杉の木を何本植えなくてはならないかに換算したことです。8店舗でこの月間だけでCO2を3.4トン削減し、それを吸収する杉の木換算で2,397本でした。(因みに、削減した重油の量のドラム缶換算では110缶でした)「杉の木100本は何平米になりますか?」「山一つには杉は何本くらい植えられていますか?」「杉の木は一本いくらしますか?」「全店で考えたら杉山の一つ二つ買ったことになりませんか?」研修会場は質問の雨あられでした。
最後に、グループ全40店舗全てがこのペースで電気代の無駄を取っていった場合に年間で削減できるCO2の量を杉の木に換算する計算を全員が行い研修会を終えました。「帰ったら店舗で全員を集めてこの話をします。」「これからは、常に杉の木に換算して各店で競い合います。」「一番頑張った店舗には会社からお金を出してもらい、本当に杉の木を植樹に行って来ます!」8店舗の店長全員が残していった言葉であり、合意でした。
因みに、このグループが東京電力の管内にあって、全店が『ECOサポートプラン』の対象であったら、いったいいくら東京電力からお金がもらえて、いくら分の植樹をしてもらえるのかを以下に計算しておきます。
600円×3.4トン×12ヶ月×(40店÷8店)×5年間=6,120,000円
彼らを感動させるに充分な数字です!!病気も吹き飛びます!!
(Mr.削減)

