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株式会社コスト総合研究所 代表取締役社長
村井哲之 先生

プロフィール

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1ヶ月で10億円削減するには?

 デンマーク・スェーデン・ドイツ視察旅行の日程が決まりつつあります。9月8日(土)大学1年生の愚息の誕生日に成田出発です。帰着は小生の誕生日5日前の9月21日(木)です。翌日は7時間の千葉銀総研主催のロングランセミナーの講師です。外国かぶれで雪崩れ込む予定です。詳細日程は次号で公開します。3国の友人への言伝はお受けします。現地通訳との2人旅です。    

 さて、新事務所への引越しも一段落です。色々とお気遣いありがとうございます。ブログを借りて御礼申し上げます。8月21日(月)からまた全力疾走です。そんな中いつの間にか、ブログ2本、メルマガ2本、連載2本を抱えてしまっていました。特に今回、読者の方に医療関係者の方がいらっしゃれば、是非、医療・介護の経営情報誌「日経ヘルスケア21」の特集“病院・介護施設運営のためのこれならできるコスト削減”第一回(7月号)『電気代はまだまだ削れる』/第二回(8月号)『「見せる」ことでコストは削れる』/第三回(9月号・未発売)『投資を抑え、設備を劇的改善』をご覧ください。必ずや参考になります。相当気合を入れて書きました。力作です!

 ところで、前回の“コスト削減で1,000名の賞与の原資を確保した話”の評判がよかったのに気を善くしています。また、読者の声の中から「早く10億円の話を!」との要望もありましたので、もったいぶりつつ今回公開します。

 相変わらず“コスト削減は『継続』こそが全て!”の中で使っている例え話です。これまた、言い古された“耳タコ”の“チリも積もれば山となる”話です。以下は、ある会社であった本当の話です。

 技術者のAさんはある年、画期的な商品を開発し会社の収益アップに多大なる貢献をしました。そして、社長から表彰されることになりました。
社長 「A君、今回、君は会社へ多大な貢献してくれた。社長賞として会社から何でも君が好きなものを贈呈しよう。」
Aさん「社長、何でもだなんて畏れ多いことです。ただ、そこまで言っていただけるなら、この先一ヶ月間だけで結構ですので、一日ずつ1円、2円、4円、8円・・・と、毎日、1円から始めて翌日は前日の倍の額のお金をください。それを積み立てておいて月末の31日に全額をいただければ十分です!」
社長 「それでいいのか。謙虚なやつだな!よし、わかった。君への社長賞はそれにしよう。」
 そして約束の一ヶ月目になる日の2日前、経理部長が社長のもとへ真っ青な顔をして飛んできました。「社長、例の報奨金の件、このまま払ったら今期の会社の利益が吹き飛ぶどころか、会社が潰れてしまいます!」と。

 果たして金額はいくらになったのか・・。皆さんも電卓をたたいてみて下さい。

 31日の月で計算すると、たった一ヶ月で1円から始めても、月末累計では10億円になるはずです。経理部長が顔色を変えた理由も納得できることでしょう。

 つまり、最初はどんな小さな成果でも、その積み重ねが後に大きな効果をもたらすということです。コスト削減もまた然りです。今日1円の節約、明日は2円、明後日は4円を積み重ねれば、31日後には10億円のコストが下がっていると言うことになるのです!まさに“チリも積もれば山となる”のです。

 より具体的には、皆さんのオフィスを想定してください。9時始業にもかかわらず早い人がいつも7:30AMに出社して全フロアーの照明・空調を入れたまま、たった一人で仕事の準備をしていたとしましょう。皆さんが出社する始業30分前までは、その方には明るい涼しい窓際で準備をしていただき、8:30から照明・空調の電源をONにすることを日々徹底します。こうして、1日60分間の電気の無駄遣いがなくなった場合、年間にすれば225時間(60分×225日〈週休二日〉÷60分)になります。これは営業時間を10時間とした場合、何と23日分(225時間÷10時間)の照明・空調の電気代に相当します(ちょうど一ヶ月分)。照明・空調の電気代が月額で20万円のフロアーであれば、まさに20万円の照明・空調の電気代削減です。あなたは馬鹿にできますか?!

 この様に、「私一人くらいが小マメに電気を消したところで微々たるもの・・。」といって行動しないのではなく「私一人がやらないと全体に迷惑を掛けるので・・。」といって行動し、それを『継続』する従業員や外部協力スタッフを身の回りに一人でも多く増やすことこそがコスト削減の秘訣なのです。さあ、繰り返しになりますが、1日1円から始めて毎日前日の倍の金額のコスト削減をやりましょう。31日目には10億円のコスト削減になっています。