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「リスク」の捉え方
保険の考え方の基礎にはリスクマネジメントの概念があります。
リスクマネジメントという言葉は「リスク」と「マネジメント」に分解されます。「マネジメント」は通常「管理」と訳されますが、若干ニュアンスが異なるように思われるため、最近は「マネジメント」とそのままカタカナで使われるようになりました。適当な訳語がないかと仲間と話しをしていたら「やりくりする」という日本語が一番いいということになりました。
「やりくりする」という言葉には、限られた人や資金などを何とか工夫して都合をつけるという意味があり、古典的なリスクマネジメントである『最小のコストで対応する』という考え方にもなじみそうです。
さて、片方の「リスク」ですが、従来は「危険」と訳されていました。これもどうも言葉がなじまないようで、こちらもそのまま「リスク」とカタカナで使われるようになっています。
日本では、特に安全分野や保険分野で「リスク」を事件や事故などといったマイナスの要素として取り扱ってきましたので、「危険」という言葉でもよかったのですが、近頃は事情が変わってきたようです。
例えば、株式や不動産投資、為替などの投機では損失がある反面、利益も生じます。つまり損失だけの管理だけではなく、利得も同様に管理される中に含まれるのです。
そういえばスポーツの世界ではチャレンジする時に「あえてリスクを冒す」というように使います。もともと西洋の語源で言えば「リスク」はチャンスをつかみにいく「冒険」から派生した言葉とも言われています。
先日終幕したサッカーのワールドカップでも点を取りに行くためにサイドバックの選手が攻撃参加をする場面がありました。このときリスクをテイクするという英語が使われていたそうです。
そういえば決勝トーナメントではゴールキーパーまでが攻撃参加したチームもありました。この場合、カウンター攻撃を食らえば当然失点する「リスク」があります。
このように考えると、日常での「リスク」は、『何かを積極的にしようとした時に否応なくついてくる悪いこと』という感覚でしょうか。
とは言え、防災対策をとらずに火事になる「リスク」はテイクしてはいけないわけで、新商品の開発などでテイクするリスクと法令遵守の観点からコントロールすべきリスクの2つがあると理解しておけば良いでしょう。

