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ITガバナンス
本当の「情報戦略」を考えてみませんか
読者のみなさんは、情報戦略という言葉にはなじみがあるだろう。ひょっとして、「ITは疎い」という方もいるかもしれないが、少なくとも耳にしたことはあるはずである。では、IT戦略はどうであろうか? この言葉も同様によく知られており、なおかつ頻繁に使われている。
さて、情報戦略とIT戦略、何が違うのだろうか?
現在、この両者の使われ方には差がないといっていい。本来は、この両者には明確な差があるはずだが、その差が認識されていない。いや、それどころか、実際にはIT製品導入および情報システム構築に関する戦略(というよりも、正しくは戦略レベルではなく施策レベル)をIT(情報技術)戦略と呼んでいるのが実態である。語義に従えば、ベンダーがIT戦略、要は技術戦略を論じるのは当然かもしれないが、ユーザー企業はどうであろうか? もっとも、このような情報機器(ハードウエアとソフトウエア)と関連サービスを表現するには、IT戦略という言葉はとりたてて問題があるわけではない。
では、情報戦略とは本来何を指しているのか? 最近、CIと言うことばを耳にするようになった。Corporate Identityではない。Competitive Intelligenceのことである。ここでは詳細な説明は省くが、端的に表現すれば、企業経営(ほかにも軍事、外交などさまざまな領域で使用されている)に関連する重要な情報をintelligenceと定義している。このintelligenceの収集、分析、管理、活用をCIと呼んでいる。情報戦略とは、CIを行うとともに、必要であれば他者の行動に影響を与えうるintelligenceの発信を行い、その効果を分析することに関する戦略、ということである。従って、普通に考えれば多くの企業、組織にとって情報戦略は必須といっていい。
さて、ここまで、IT戦略と情報戦略の違いを簡単に説明してきたが、皆さんの会社では、「情報戦略」は構築されているであろうか? IT業者に振り回されIT機器選定に追われて肝心のintelligenceを忘れていませんか?

