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ITガバナンス
そもそも“ガバナンス”ってなんだろう?
読者のみなさんは、「ガバナンス」とは何か、考えたことがあるだろうか。また、「マネジメント」との違いは何なのだろうか?
OECDの定義によれば、ガバナンスとは「(組織)が方向付けられ、統制される仕組み(システム)」ということである。つまり、ある組織の目的達成のために、その組織の活動状況等に関してモニタリングを行い、目的達成に近づくように必要に応じて改善を行うことを指しているわけである。
先日、SOAを専門とする、あるベンダーのエンジニアと話をしたが、彼によれば、個々のコンプライアンスの評価やSLA順守状況の評価はガバナンスではない、ということであった。このような活動は、何らかの目的に方向付けられたものではなく、最低限かつ必須のチェック項目であり、目的達成のためにその達成状況をモニタリングするものではないということが理由だという。
確かに、このような、ある意味で「狭義」の考え方もあるだろう。逆に、「ガバナンス」の意味をもっと「広義」に捕らえて、上述したようなコンプライアンスの評価なども「ガバナンス」の対象と考えている人も少なくない。もっとも、この場合、「マネジメント」との違いがあいまいになりがちである。
では、ITに関してはどうだろうか? 「ITガバナンス」と「ITマネジメント」の違いは? 明確に定義している人も、もちろんいるわけだが、コンセンサスを得ているとはいいがたい。
このコーナーでも、実はこれまで、かなりあいまいにしたままで話をしてきている。というより、ITガバナンスそのものよりも、ITガバナンスに関連した話をしているといった方が適切だろう。ただ、企業のIT部門の方は、一度、「狭義」のITガバナンスの観点から、自社のITの状況を評価してみてはどうだろうか。実は、ビジネスの方向とは食い違っていたり、そもそも、ガバナンスのためのモニタリングがなかったりなど、何らかの気づきがあるかもしれない。

