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『社内誌白書2005』のキーワードから Vol.1
ナナ総合コミュニケーション研究所が2005年4月5日に発行した『社内誌白書2005』にある、社内広報をひもとくキーワードについて若干の解説を記します。
キーワード「原点回帰」:企業文化・風土の見直し
「企業の社会的責任(CSR)が問われる中、社内でも改めて企業の「あり方」や「存在意義」を見直そうという動きが起こっている。社員一人ひとりに訴えかけ、記録に残る「社内報」は、今後もその中心的役割を担うことになるだろう」
企業のあり方を考える骨太の企画として、「企業のDNA」を考えるというものがよくあります。その企業の歴史を振り返り、その存在意義まで立ち返る内容です。なぜその企業が生まれ、そして継続して存在しているのか。その理由を見出し、そこに変わらず流れている考え方や行動様式について考えるものです。
ある企業では、それを社内報の企画だけではなく、全社的な取組として「共通価値観」というものを策定しました。今までのその企業の風土、社風として感じられていたものを言葉として明確化し、全社の行動様式として策定したのです。あわせて、社内報でもその解説記事から、定例の取組事例紹介記事を掲載し、全社に根付かせていこうと試みました。
ある企業グループでは、従来あったグループ報をその企業グループの発祥の歴史を紹介していくものとしてリニューアルしました。そのコンセプトは、リニューアルに向けてという企画の中に下記のように記されています。
「過去を振り返ることは、未来への座標軸を決定する大切な要素である」と考えているからです。過去と未来を結んでいるのは時間であり、それは、すべての事象を包み込む大きな流れであるからです。
その企業グループのエポックメーキング的な事象を取り上げ、若い社員に歴史の重みを知ってもらおうとする試みです。
ある企業では、社外の有識者やクライアントから、その企業の存在意義やあり方について語ってもらう企画を連載しています。トーンとしては、厳しいものが多いようです。自社の認識と外からの認識のズレをあぶり出し、修正していこうとする試みです。ブランドなり企業のイメージは、自社の社員がいくらがんばったとしても、結局は外からどう見られるかしかないのですから、その外部の視点を社内報で読ませるわけです。
この手の企画は比較的読まれるみたいです。普段外部との接触が無い部署の方には好評のようです。
いずれにせよ、企業の「あり方」や「存在意義」に触れる企画は重たい企画となりがちです。しかし、CSRが旬のいま、一度は取り組むべき企画、全社の課題ではないでしょうか?

